Quote
驚いたもうひとつは、駅から日赤病院までの距離でした。かつて僕が住んでいた家から大森駅に行くためにはだいたいバスを使っていましたが、稀に歩かなくてはならないことがありました。子供の僕にとって、その距離の印象は「果てしなく」遠いというものでした。家から大森駅に行く途中に日赤病院はあるのですが、そこまで歩いても、駅に着くまではさらに「果てしなく」歩かなくてはならないという印象でした。
ところが、今回、バスやタクシーに乗らず、暗い商店街を歩いていくと、ほんの五、六分で日赤病院に着いてしまうではありませんか。まさに、ほんのちょっと歩いた、という感じです。子供と大人の歩幅の違いということを考慮しなくてはならないにしても、この「距離感」の落差のあまりにも激しいことに愕然としてしまいました。
――子供の頃の僕は、ここをほとんど遠くに旅するような気持で歩いていたのかもしれないな‥‥。
たぶん、この「距離感」の違いが、大人の世界を平板で貧しいものにし、子供の世界を奇怪で豊かなものにしているのでしょう。
では。
ところが、今回、バスやタクシーに乗らず、暗い商店街を歩いていくと、ほんの五、六分で日赤病院に着いてしまうではありませんか。まさに、ほんのちょっと歩いた、という感じです。子供と大人の歩幅の違いということを考慮しなくてはならないにしても、この「距離感」の落差のあまりにも激しいことに愕然としてしまいました。
――子供の頃の僕は、ここをほとんど遠くに旅するような気持で歩いていたのかもしれないな‥‥。
たぶん、この「距離感」の違いが、大人の世界を平板で貧しいものにし、子供の世界を奇怪で豊かなものにしているのでしょう。
では。
—
81.3 FM J-WAVE : CHRISTMAS EVE SPECIAL
お洒落ですよね。なんとなくいうことが。